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レンズの窓

検査入院

 火曜日から金曜日までの予定で、生まれて始めての入院にあまり気乗りはしない。
わずかの距離だがタクシーを使う。
 
 入院手続き云々を済ませ割り当てられた病室へ、カーテンで仕切られた6人部屋の窓側のベットが仮住まいとなるらしい。いかにも病人くさく陰気な空気に気がなえる。
 
 早速、検査は始まった。MRI磁力を応用した体内の輪切りの映像が撮れる。CTに比べトンネルの径が小さく窮屈で圧迫感がある。腹の上になんだか板状のものを乗せベルトで固定されると身動きが出来ない。手に緊急用のスイッチを握らされトンネルの中へグィーンと押し込まれる。
閉所恐怖症にはきついな・・「息を吸って、とめて」「ガガガ、ガガガッ」工事現場のエアーハンマーで砕くような不快音にいい気持ちはしない。狭い空間で体温が上がるのか汗が出てくる。
10分ほどの初体験に緊張しっぱなしのオイラであった。

 ランチは野菜だか海苔の佃煮だか分からないような奇妙な小鉢がでた。食べるとホーレン草だった。絶望・・
検査入院_d0209109_9313028.jpg

シセントキワガキ

 3日間に及ぶ検査は、造影CT、レントゲン、心電図、胃カメラなどのほかに腹水を抜き検査するなどさまざまに及んだ。胃カメラは嫌だなと思っていたが医療の進歩は素晴らしく眠っている間に終わっていた。ゼリー状の麻酔薬を喉に流し込むとたちまち咽喉部が痺れ感覚が無くなっていく。
その後、潤滑液を喉に流し込み準備完了、ベットに特になり麻酔を注射され意識は失せていく。その後は終わるまで意識は無く、痛みや気持ち悪さは微塵も無いことに驚いた。

 車イスで病室に運ばれ、うとうととまどろむ僅かな時間がこの世のものと思えないくらい幸せだった。「どうですか」と担当医が声をかけるまで気が付かなかった。
 今から「水を抜きましょう」穿刺(せんし)といってお腹に直接注射針を刺して腹水の圧を利用して外に排出する方法なのだ。腹水は単なる水ではない。栄養素を含む大切な自分エネルギーでもあり体力を消耗させるマイナス面もある。
 エコーで内臓を避け針を刺し、1500ccほどを抜いた。見た目は腹にほとんど変化は無いが少し膨満感は薄らいだ。



by rennzunomado | 2011-12-31 09:32 | 何でこうなるの

目線の先の美や季節感、いのちを撮りたい
by rennzunomado

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